■6月1日
 昨夜泊り込み。夜中に咳止め飲んだら後2回程出てから後でなくなった。
朝、洗顔時茶色っぽい痰が出たとの事。薬剤師の先生が来られたので咳止めの事お聞きしたら、かなり強いほうなのでこれを服用すると便秘する事が有るし、そして痰を出す力が弱くなる、水分の制限をしていると尚の事だとおっしゃった。

■6月6日
 明日退院。
白血球も3000まで戻った。1週間後、6/14検査、採血。
掃除婦さん2人に気持ばかりのお菓子。ナースステーションにお花。

本当にお世話になりました。

■6月7日
 今日はいよいよ退院して帰る。
1番受付に診断書をお願いする。2週間かかるとの事。
(ガン保険、生命保険に必要、国立病院は時間がかかります)

2/21日の時点ではこうして我が家に一緒に帰れるなんて思わなかった。末期癌と判ってからは尚のこと。だけどこれからが大変だ。入院している時は何が起こっても安心していられるけど、これからは私一人。

■6月8日
 気持良く家の中を動き回っている。

■6月9日
 隆の運転でこだまストアー迄いっしょに買い物、食欲有り、血圧123〜71

■6月10日
 血圧135〜80

■6月11日
 血圧123〜69 体温36.5
今日は少しダウン気味。湿気も多いし昨日好物のキビナゴに酢味噌たっぷり付けて食べていた。そして夜中に水分を取っていた様子。H医師の言葉を思い出す。私の不注意。




それから・・・
退院時1/7程だった“影”が7月10日の検診ではほんの僅か筋状に。しかも周りがクッキリと濃くなっています。

4月以来、病室でもお許しを戴いていた『びわの葉エキス温湿布』を本人が率先して行ないますので1日2回から3回、思う存分実行しています。[最高の自宅闘病介護]です。

H医師は、「腰の痛みがないし変化がないので(組織は取ってない)良性の腫瘍か血管腫ではないか」とのお話でした。(2月29日の検査結果では腰への転移があったのは事実なので)
そして肺の方は状況次第ではもう一度抗がん剤をとの事だった。
そして7月24日のレントゲンを楽しみにしていたのに、撮影は有りませんでした。
残念。8月7日にあるでしょう。

とても気持が前向きになって明るいです。好き嫌いなく何でも食べるし、枕の文句も言わないし(首を痛がっていた)蓄膿もよくなったし、熟睡する様になりました。耳の色も顔色もとても健康色・・・体重60キロ体脂肪21。先ず先ずです。

本人も自覚して(早く告知されて)家族と共に常に前向きに“ガンは不治の病ではない”と信じて「直接ガン細胞に立ち向かってくれるもの、じわじわっと兵糧攻めにして癌を転移させないもの。抗がん剤、放射線に対して正常細胞を守ってくれるもの」を必死になって見つける事です。この5ヶ月本当に大変でした。良い体験を致しました。

村尾益子(むらおますこ)


『闘病介護記に関してお聞きになりたい事は
直接お電話下さい。お待ちしています。
電話:0985-64-8027』

■□■大切な人と共に豊かな人生を歩みたいと思いませんか?■□■

 患者さんやそのご家族に「がんは超慢性病ですから」と話しますと、まるで長い冬が一瞬にして終わりを告げ、春がアスファルトから芽を出したかのように、みなさんの固い表情からは一片の驚きとともに心の温度と力強さがにじみ出てきます。

 がんの9割以上は、一般の慢性病と比べてもその進行はずっとゆるやかで静かですし、過激な治療をしない場合には急死することも滅多になく苦痛も少ないのです。

 日常生活はもちろん仕事もできますし、ずっと平穏に過ごせます。

 がんについて本当に理解している人は「死因となる病気を選ぶことができるのなら、私は間違いなくがんを選ぶ」と断言します。過度の治療さえしなければ「死ぬ7日前までは何年もかけてやりたいだけ仕事もできる。そして住みなれた自分の家でおだやかに家族と別れを告げてから、トコッと人生を終えたい」という思いなのでしょう。

 がんの苦痛を抑えるのは容易ですし、がんによってなくなる場合もけっして苦悶の死ではなくゆったりとした穏やかな死であるからです。自分に与えられた時間を自分で決めて、大切な人とともに前向きに豊かに生きていく、こんな生き方を選べるきっかけにもなります。

 ではなぜ数ある慢性病の中でも、唯一がんだけに悲惨で恐ろしいというイメージが付きまとうのでしょうか。ぜひみなさんも一緒に考えていただきたいと思います。

 私はこの間違ったイメージを払拭し、がんは決して急性病ではなく、そして恐ろしい病気でもないということを知っていただきたいと痛切に思います。

 この勘違いされたがんのイメージを改め正せば、超慢性病であるがんに対して、一刻の猶予もない急性病に対するような激しい治療は理屈に合わないことがわかります。

 ここからすべての悪循環は是正されるでしょう。がんを克服する「人体の勝利」への道には、これらのとりはらうべき「免疫力低下の要因」がいくつかあります。

 がんとの闘いや共存、そして不安がありながらも豊かな人生への「希望共同体」として、あなたとともに歩きたいと願っている人は、あなたのすぐそばにいるはずです。

 その大切な人と共に豊かな人生を歩みたいと思いませんか?

新井吉秀氏

皆能器本舗(かいのうきほんぽ)